2012年8月27日月曜日

5/10:フランクフルト(2)


フランクフルトの位置。(Wikipediaより)

フランクフルト二日目。
寝て起きたら、とりあえず前日のパニックなどは落ち着いていました。
旅に行く前はフランクフルト空港の近くで二泊もする意味はあるのか、という思いがありましたが、二泊で本当に正解でした(笑)最初は余裕があったほうが絶対に良いです。

フランクフルトで泊まった部屋。ダブルベッドを一人で使用しています。


さて、この日は三つのミッションを自分に課します。

・ユーレイルパスのバリデーション
・Sバーンでフランクフルト中央駅へ
・ICEの予約

まずはユーレイルパスのバリデーション。
ユーレイルパスというのは簡単に言えばヨーロッパの鉄道が乗り放題になるチケット。厳密に言えば追加料金を支払わなければいけない列車があったり、全ての国で完全な乗り放題というわけではないのですが。
そしてこのユーレイルパスは「バリデーション」をしなければ使用出来ないのです。
「バリデーション」っていうのは、「使用を許可します」と駅員さんにスタンプを押してもらうこと。駅員さんのスタンプが無い状態だと使えないというわけです。

二つ目のミッションの「Sバーン」というのはドイツの様々な街で運行されている近郊列車。今いる空港とフランクフルト中心部を繋ぐ列車に乗って、街まで出ろというミッション。これに乗るにしてもバリデーション必須です。
フランクフルト空港ターミナル1の地下には空港駅が併設してあるので、空港まで行けば駅員さんもいるし、列車もあるので、まずは空港駅へ。

ファイル:Db-schild.svg
ドイツ鉄道のロゴマーク。
DBは「ドイツバーン」の略かな?当たり前ですがよく見かけました。

空港駅に着き、ドイツ鉄道の窓口を見つけ、心の中で何度も練習した「バリデーションプリーズ!」を発動。
担当してくれた駅員さんは新人だったのかよくわかってない様子でしたが、他の駅員さんの助けもあり、難なくミッションコンプリート!

そして次のミッションへ。
まあ単に列車に乗るだけのミッションですが、初めての海外で外国の列車に乗る不安といったら!バスでさえ恐る恐る乗ったのに!
とりあえず時刻表を眺めます。
これはその時見た時刻表ではないのですが、時刻表のスタイルとしてはこんな感じ。
パッと見、難しそうですがこの時刻表とてもわかりやすいんですよね。
俺でもわかったんだから、わかりやすいはず。
時刻表に限らずドイツ鉄道は他の国に比べてもとても使いやすい鉄道という印象でした。
ユーレイルパスがあったからかもしれませんが。

フランクフルト中央駅行きの列車の時刻とホームの番号を確認し、恐る恐る乗車。
たとえ間違っていたとしてもユーレイルパスがあるから大丈夫…!と言い聞かせ、目の前のおじいちゃんの視線を気にしながらも、乗ること10分少々…。

無事到着!フランクフルト中心部!
フランクフルト中央駅から出たところの眺め。初めてのヨーロッパの街の景色。
以外と高層ビル多いなというのが第一印象。



これがフランクフルト中央駅の正面。
ドイツ語では「フランクフルト・ハウプトバーンホーフ(Frankfurt Hbh)」。
Wikipediaによるとヨーロッパ最大級のターミナル駅のひとつであり、一日の乗降客数は35万人でドイツでは最も多いらしいです。

ちなみに日本の東京、新宿駅の一日の乗降客数は350万近くで、ヨーロッパ最大級といわれるフランクフルト中央駅の10倍です。フランクフルト中央駅も「めっちゃ人多いなー!」と思っていましたが、新宿駅恐るべし。実際に行きましたが人の多さに笑いました。ま、それはいいとして。

ちょっと暗いですが、フランクフルト中央駅の構内。
列車のホームも色んなファストフードのお店も全てひとつの空間の中にあります。
広い。
ちなみにヨーロッパの駅には改札がありません。しようと思えばチケット無くても乗車出来ます。ほぼ必ず来る車内検札でやられますが。ユーレイルパスはこの時の車内検札で見せます。

さて、こっからは適当に街中でブラブラしてるだけなので写真主体で。

高層ビル。フランクフルトはドイツの経済の中心地なので、やっぱり街もそんな感じ。
ヨーロッパで中心部にこんなに摩天楼がある都市はあまり少ないと思います。

公園。田舎者なので目に入るもの全てが新鮮で終始「うひょ〜っ!」ってなってました(笑)
「円形の公園だあ〜!」とか変なところで感激したり。

フランクフルトを流れるマイン川。


川沿いの散歩はとても気持ちよかったです。


空を見上げると、幾重にも交差する飛行機雲。
こんなに飛行機雲がある街、他に無かったような。
フランクフルトはドイツ経済の中心地でもありますが、さらにヨーロッパの玄関とも言われています。郊外のフランクフルト空港のおかげですね。俺はちゃんと玄関から入ったわけです。

川沿いにはベンチがいくつも並んでいました。そこで読書したりボーっとしたり、誰かと話していたり、街の憩いの場になっていました。日本人はどうなのかまだよくわかってないのですが、ヨーロッパ人はベンチに座ってまったりするのが好きなようです。他の街でもよく見かけました。

川から移動してレーマー広場。
これ!これが見たかったんですよ!いかにもヨーロッパらしい建物!
「ヨーロッパらしい〜!」と思っていましたが、この感じの建物はドイツ独特っぽいです。他ではあまり見かけません。でも綺麗ですよねー。向こうには何かファンタジーな塔が見えます。

レーマー広場の近くの広場。
なんなんだろう、この木…。日本と全然違うなあということを改めて実感しました。
ここでお昼になったので立ち並ぶお店でお昼ご飯を買うことに。
もちろん不安です!緊張しています!ドイツ語読めないし、喋れない!どうやって買うんだ!
しかし、腹が減っています。
優しそうなおばさんがいる店を狙い、勇気を振り絞って「グーテン・ターク!」(グーテン・タークはドイツ語でこんにちは)
ウインドウに並ぶサンドイッチを見て、これだと思ったものを指差す!もう言葉を発しないことに決めました(笑)
おばちゃんが「これ?」と取ってくれたものを見て、「イエスイエス!」
成功した!冷蔵庫に並んだコーラも渡して、慣れないユーロでの支払いも済ませ。
手に入れたのがこちら。
サンドイッチ全然見えてないですが…。
たしかサラミとトマトとチーズとレタスが入ってた記憶があります。困難を乗り越え手に入れた食い物は格別!!こんなやっすい食事でも満足でした。パンが固かったけど。
たしか両方で5ユーロくらい。現在は1ユーロ100円くらいなので、500円くらいです。
ちなみにいらん情報ですが、ヨーロッパのペットボトルは蓋が開けにくいです。蓋として外れる部分と、ペットボトルに残る細い輪っかの部分がありますよね。蓋を回しても二つがうまく分かれないのです。どうでもいいですね。

またレーマー広場。今度はさっき見えたファンタジーな塔に行ってみます。

広場から少し歩いたところ、なんかの遺跡なんでしょうか。未だによくわかりません。
ツイッターではこんなことを呟いています。



また、こんなことも。


ムービー撮りました。残念画質ですけど。


そしてムービーにも写っていますが、この遺跡らしき広場の裏に…。

ドーーン!
バルトロメウス大聖堂という建造物らしいです。名前を今知りました(笑)
この時は「なんかすごいのがあるな」というだけでした。どうしてか中に入ってもいません。有料だったのかな?忘れた。
天を突く塔を「ほえ〜」と眺めただけで、他の場所へ移動。

どこで撮ったんだろうこれ(笑)でも綺麗だった。こういうちょっとした場所でも感動していました。

またマイン川へ行き、今度は橋を渡って向こう側へ。

ドイツでよく見かけたんですが、橋の柵に南京錠がたくさん。
これにはカップルの名前とか書いてあって「いつまでも幸せになれますように」みたいなことが書いてあるのでなんかその類いのアレだと思います(雑)

 川の向こうから高層ビルを望む。


たしかこのあたりで「写真撮ってくれない?」という夫婦とお兄さんに二連続で遭遇します。もちろん撮ってあげました。変な人じゃなくて良かった…。ほんの少しでしたが、他人、それも外国人の思い出になれたことが嬉しかったです。
謎の木も生えてます。

教会の塔が刺すのはやはり飛行機雲の空。

歩き回って疲れたので、俺も川沿いのベンチに座ってまったり。
そばをハトがうろうろ。
ほとんど島根にいるので日本の都会のハトはよくわかりませんが、ヨーロッパのハトは超超図々しい!!(笑)ベンチに座ってると「なんか食いもん持ってんでしょ…くださいよ…」みたいな感じで寄ってくる。あっちいけよとシッシッってやると、「おっと……へへ…いいじゃないすか…くださいよ…」とまるで変態のおっさん。

ハトを適当にあしらいつつ、帰る時間が近づいてきたので、最後のミッション「ICEを予約する」に向けて準備を始めます。上の写真にもチラっと見えていますが、ICEとはドイツの高速列車。日本の新幹線みたいなものです。この列車、座席指定が出来て、全ての席が指定で埋まってしまうとユーレイルパスがあっても座れないという自体になるので、まあ最初はちゃんと席を取って安心して乗ろうと。そう思ったので、追加料金支払っても予約することにしました。
とりあえず列車でフランクフルト空港駅まで帰ります。
さて、ドイツ語も英語も話せないのでどうやって予約しようか。券売機的な物もあったのですが、なんか怖いのでスルー。とするとあとは窓口しかありません。
が、川沿いのベンチでちゃんと準備しておきました。持っていた鉄道ガイドブックに「行き先と日時を紙に書いて窓口で渡せば確実」と書いてあったので、この方法でいきます。

持っていたメモ帳にReservation(予約)と書き、次の行き先であるケルンと記入。
時刻表で時間を確認し、いざ窓口へ。

担当してくれたのはおねーさん。
あいさつをして「リザベーション プリーズ!」そして紙を渡します。
「OK!」おねーさんがパソコンに何かしら入力して、「4.7ユーロね。」
お金を渡して完了。

成功!かなりあっさり終わったので拍子抜けしました。

これで三つのミッションを成功させ無事にホステルに帰ることが出来ました。
会話は相変わらずさっぱりですが、これらのミッションを無事こなせたことが凄く自信に。
次の日のICE乗車と次の街ケルンへ行く不安も若干ありましたが、二日目にして旅慣れたと言ってもいいくらいだ!と、とても良い気分で眠ったのを覚えています。

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